また寄り道 [ことばの元気学]

なにかとせわしないこの時期に、この新聞広告がちょっと気になって。
見開き2ページの大きな広告だから、見た人が多いんじゃないかと思いますが、「ファイナルファンタジーⅪ」のオンラインソフトの広告です。
といっても、オンラインゲームって、ぼくは、やったことがない。だからよくわからないいんですが、コンピュータ相手にひとりでやるゲームじゃなくて、あちこちの友だちとラインで結んで一緒に遊ぶゲームのことだと思います。
オンラインではないけれど、「ファイナルファンタジー」そのものは、「Ⅲ」まではぼくもやりました。ついでに「ドラクエ」はⅤまでやりました。で、ゲームそのものは、すごくよくできている。それなのに、「FF」とか「ドラクエ」とか「スーパーマリオ」とか、こういう傑作ゲームを作った人たちが、どうして小説家や映画監督と同等に扱われ、尊敬されないのか。文化勲章や国民栄誉賞を与えられないのか、そこがぼくにはまったくわからないのですが、とにかく彼らの作ったゲームが、すばらしい作品であることは間違いありません。
で、その「ファイナルファンタジー」を、家にいながら遠く離れている人たちと遊べるんだから、これはまたすごいことだと思うんですね。ま、もうやっている人や知っている人から見れば、「なにをいまさら」って思われるでしょうが。
で、この広告です。
あの頃は、いつも誰かがこの指とまれ、と叫んでいた。
というキャッチコピーに、ボディコピーがこうつづきます。
本名なんて知らなくて、
あだ名でいつも呼び合っていた。
幼なじみも、見知らぬ子も、
気がつけば輪になっていた。
子供の頃は、なにより
ベーゴマやミニカーが大事だったけど。
ほんとの宝は、友だちだったと今はわかる。
あの夢中になって過ごした輝く時間を、
今また、オンラインで、
世界に散らばる50万人の仲間と。
ま、ブログをやっている人に言うのはヤボってもんですが、「この指とまれ!」と路地や原っぱで遊んでいた時代はもう帰ってこない。でも、オンラインゲームが、それに代わる遊びのカタチ、連帯のスタイルをつくりだすんじゃないか、ということですね。それも、地域にしばられない、地球規模での「この指とまれ」関係をつくりだすことができるんじゃないか、ということだと思います。
本当に、そうなるかどうかは、わかりません。人間関係が身体性を失って、どんどん脳化していくわけで、そのマイナスも考えないわけにはいかない。(からだ言葉が失われてきているのも、そんな時代のせいでしょう。「この指とまれ!」なんて言葉も、いずれ死語になるかもしれない)
が、たしかに、昔の路地や原っぱを、いまさら復元するわけにはいきません。かと言って、オンラインゲームのようなものに手放しで期待するわけにはいかないけれど、うまくいけば、新しい何かがひらけてくる可能性も十分にありそうです。げんにブログでは、そういう世界が、宇宙が、すでに生まれつつあるわけで、そこがうまくいくかどうか。それがいま問われているというか、ぼくらがコンピュータに試されているんでしょうね。







こんにちは。
ゲームもなさるんですね。初めて天野さんの文章を読んだときに、「この人は30代ぐらいだろう」と思っていたのですが、新しいことをどんどん取り入れ続ける人はいつまでも若くいられるのだなあと感じつつ、私もそんな風に心がけようと思いました。
今はめっきり外で遊んでいる子たちを見なくなってしまいました。小学生の私の弟も、外に遊びに行かずに家の中にいます。友達は皆、学習塾やスポーツなど、何か習い事に行っているので放課後に遊ぶ友達がいないそうです。少し過剰反応気味だと思うのですが、外で子供達だけで遊ばせることは多くの親が避けるようです。小さな頃は外で遊ぶのが一番楽しかったような気がして、あの楽しさを味わえないのは少し残念だなとおもいます。
by 発電藷 (2007-12-29 18:00)
あけましておめでとうございます。
ボクが子供の頃でも、
辛うじて「○○く~ん、あ~そ~ぼ。」
っていうのがお約束になっていました。
最近、こういう呼びかけをトンと聞かなくなったような気がします。
メールすれば、早いですからね。
かといって、
その頃がよくて今がダメだとも言い切れず、
ただ、
昔を懐かしむ対象が、
いずれは携帯メールでのやり取りになるのかもしれないと思うと、
過ぎ去ったものほど、
輝いて見えるのかなぁ、と、
新年早々思ってしまいました。(笑)
by チンゲン斎。 (2008-01-01 01:30)
うーん、確かに新しい形のコミュニケーションが生まれつつあるのかもしれませんね。
「現実感」と「現実」の距離はすごく大きいような気がします。
シュミレーションが限りなく現実に近くなるほど、現実の現実感が薄れてしまうような気がします。
ぼくの友人で、ネット上のヴァーチャルワールドの「セコンドライフ」にはまって、そこで知り合ったドイツ人の彼女と毎日のようにネットでデートしているのがいるんですが、彼は身近な人間とは疎遠な生活をしています。どうなんでしょうか。
by gillman (2008-01-01 23:59)
NETの世界だからこそ、これまで知り合えなかった遠い距離(地勢的にも、生活圏的にも、年齢的にも)だった方とおしゃべりが始まり、全てを乗り越えて人間的な内面をさらけ出した本音のお付き合いも始まります。
私の場合は、どう考えてもNETのプラス面に感謝です。好きな音楽を贈っていただいたり、童話を添削していただいたり、夢のような世界が展開しています。
by ボニータ (2008-01-02 09:01)