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商品広告?意見広告? [ことばの元気学]

古い話で恐縮ですが、6年前の夏、岩波書店からこんな本が出ました。

ブログ用前田さん広告.jpg
タイトルは
憲法を変えて戦争へ行こう
という世の中にしないための18人の発言

井上ひさしさんとか美輪明宏さんなど18人の意見をのせたブックレットで、装幀は副田高行さん。
改憲論議がまたぞろ出てきた中でのタイムリーな出版なのですが、
本だけでなく、その新聞広告がまた話題になりました。
たとえば,これです。
maeda11.jpg
1冊の本に新聞1ページを使った大型広告というのもオドロキですが、
そのコピーが全国の新聞42紙(中央紙・ブロック紙・地方紙)に一斉に掲載されたこと、
しかも、そのコピーとデザインが新聞によっていろいろ変わるというやり方にもびっくりでした。
たとえば、こんなふうにです。

hara2.jpg

コピーはこうです。

およそ5000万人が死んで、今の日本国憲法は生まれた。
「たとえ戦争になっても、戦いに行くのは他人」だと、思っていませんか?
見上げれば 爆撃機が飛んでこない 青い空
戦争を体験したおじいちゃん、おばあちゃんがいる人は、今のうちに、いろいろ聞いておこう。
悪いトコを捨てられない。いいトコを捨てようとする。日本ってどういう国なんだ。
こういう本が、出しにくい時代になる前に。
例外は例外を生み、やがて、例外は例外でなくなる。
そして、子孫から恨まれよう。
(など)

このコピーを書いたのは前田知巳さん、デザインは副田高行さん。
どちらも、ぼくの敬愛するクリエイターです。
その前田さんと、10日(日)の「クリエイターズ・トーク」で
ぼくはおしゃべりをすることになっているのですが、
この人は「戦うコピー」を書かせたら、いま日本一だとぼくは思っています。

本当に怖いことは最初、人気者の顔をしてやってくる。

以前、社民党の選挙CMで,前田さんが書いたコピーです。
自民党の小泉さんに、社民党の土井たか子さんが挑戦したときのテレビCMでした。
が、このCMは,結局流れなかった。民放各局に放送を拒否されてしまったのです。
理由は他者の誹謗中傷に当たるというものでした。

原発国民投票を提唱した「通販生活」のCMがテレビ朝日に拒否されたのもヘンな話だけど、
これもヘンな話ですね。
とくに、選挙なんて戦いじゃないですか。
相手を痛烈に批判するなんていうのは、当たり前です。
ま、それはともかく、こういうコピーを書かせたら、本当に、前田さんはうまい。
いや、うまい、というんじゃない。いい。スルドイ。
社会派的な視点を持ったすぐれたコピーライターだとぼくは買っています。

10日には久しぶりに前田さんに会って、最近の仕事の話をたっぷり聞かせてもらうつもりですが、
時間があれば、岩波のこの本や、社民党のCMについても聞いてみたいと思っています。
それはそうと、仮に岩波のこの本の広告をテレビCMにして流すとしたら、
テレビ局はこれも放送を拒否するんでしょうか。
これは、商品広告なんでしょうか、それとも意見広告なんでしょうか。

maed.jpg

写真は前田さん。クリエイターズ・トークのお問い合わせは下記へ。
おみやげ付きですよ。
http://creators-talk.jp/




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